5/19 Reunion Creative Workshop Vol.3 

第3回のリユニオンワークショップのテーマは
「ジャズのメロディー何でハネル!」
でした。たしかにジャズという言葉を聞いた時にスウィングというリズムがハネて聴こえることが最大の特徴だと思う人は多いはずです。ではなぜそれがジャズらしいリズムに繋がると多くの人が捉えるのか?
今回はそんなテーマを掘り下げる内容でした。

参加者メンバーにまず単刀直入に聞いてみたところ、
「三連符のリズムの取り方がハネて聴こえるから」
「日本人の中にはこういうハネたリズムはない」
「そもそも考えたことがない」
「ジャズの起源がアフリカということを勉強したからアフリカにもともとあるリズム感なのでは」


など様々な回答でした。
これについてたしかにアフリカには古くから存在していたがなぜジャズがこのようになったかという明確な理由はないとのこと。

そこで4つのテーマに分けて考えてみることに
5月ワークショップ

1.「日本人と言葉の問題」
リズムを考える時にいつも出てくるのが言葉についてであり
日本語は1音に対して1つの言葉を乗せる
英語は1つの言葉に複数の言葉を乗せる
5月ワークショップ

日本語の「お は よ う」を音符に乗せようとすると1音ずつ当てはめることになるので、ここには「裏拍」というものが存在しないことになります。
対して、英語で「Good Morning」を音符に乗せようとすると音節が細かいために4分音符にとても入り切らず必ず「裏拍」を取らないとならない。

このことから日本語は文字数と音符数が同じ数なのでどうしても音数が増えてしまい、全体的に重たい印象になってしまうそうです。

英語は表拍では収まり切らない文字数を見えない裏拍を加えることことになるので、この裏拍の存在がリズム感に繋がることになるというのです。

2.民族性の問題
言語の違いだけでなく民族性にも大きな差があります。日本人は元来農耕民族なので、クワで畑を耕し、漁師は網を引っ張りながら歌います。つまり、地に足をつけてクワを地中深くに沈める重たい動きに合わせた掛け声になりますから裏拍でリズムを取ることはありません。
5月ワークショップ
対して白人の起源は騎馬民族であり、彼らは常に馬と共に生活をしてきており、馬の走るリズムを分析すると、なんとこれは3連符に相当するそうです。
5月ワークショップ

3.風土の問題(古代)
さらにこれに加えて前項で出てきた日本人が農作業を行うときに使用していたクワやスキといった道具の動作が地中深くに沈めていっているのに対し、
欧米は石や鉄の文化であり、ツルハシで砕く動作になります。ツルハシで叩くときに当然ながら石などは跳ね返します。その跳ね返りと重力を活かしてまた叩きます。つまりこの動作をリズム感に置き換えると「ハネている」動きに通じるのではないか。

以上のような理由からジャズが生まれるはるか昔からルーツになる民族性や風土が根ざしていたということが考えられるということになるという内容でした。
5月ワークショップ

【実践編】
後半は実際に楽器を使いジャズのリズムの中の「シャッフル」と「スウィング」の練習に移りました。
2つのリズムについて重要なアドバイスがありそれが
◾︎シャッフル
裏拍を動かさない
オンビート(表拍)をしっかり取る
楽器の特性をリズムに出さない


特に3番目の「楽器の特性をリズムに出さない」という部分については、例えばトランペットは息のスピードのコントロールでリズム感を出しやすいが、バストロンボーンほど太い管の楽器ではどうしてもスピードが遅くなりがちで、サックスなどのリードを用いる楽器も難しいが、そうした楽器の特性に左右されることなく音を出すことが大事でカウントベイシーオーケストラなど一流のビッグバンドから出てくる音がなぜスウィングしているかというとこの問題を徹底的に排除し、メンバー全員が同じリズム感で演奏できているからだそうです。

続いてスウィングのリズムの重要なポイントは
◾︎スウィング
裏拍は動かさない
オンビートはさじ加減だが、基本レイドバックで取る
楽器の特性をリズムに出さない・テンポは外にはない。自分の中にあるもの
3つのビートの取り方をいつも考える


ここでいう3つのビートの取り方とは「オン・トップ・オブ・ザ・ビート」「オン・ザ・ビート」「ビハインド・ザ・ビート」の3つのことを指します。

【最後に】
ここまでジャズがなぜハネたように聴こえるのかという疑問を民族性や風土などの観点から考察し理解した上で、実際的な演奏法の練習まで行ってきましたが、つまるところ日本人にはこのハネるというリズム感はそもそも身体の中には入っておらず、ジャズを演奏するためには練習をしないといけないということがわかってきました。もともと身体にないものですから後から身につけないといけない。このことを理解することは大変重要なことではないでしょうか。
またジャズのリズムを取るコツとして「円を描く」ということだそうです。縦ノリにならずに円でカウントを取る、リズムも円で取る。このイメージが一番エッジの立ったスピード感のあるリズムを出せるそうです。

特にビッグバンドはエッジの立った鋭いサウンドが魅力ですから一日も早く身につけたいものですね!

最後に
「人間性は丸く、サウンドは鋭く!」
というお言葉を頂き5月度のワークショップは終了しました。

最後にかつてジュニアジャズオーケストラでも何度も演奏したことのある名曲コーナーポケットを。ワークショップで学んだ内容を思い返しながら改めて聴いてみると新たな発見も多いと思います。




ではまた来月!


4/21 Reunion Creative Workshop Vol.2 その1 

4月のワークショップの内容をお届けします!

【グルーヴ(ノリ)ってなんだ!】
4/21

グルーヴとは音楽用語のひとつ。形容詞はグルーヴィー。ある種の高揚感を指す言葉であるが、具体的な定義は決まっていない。語源はレコード盤の音楽を記録した「溝」を指す言葉で、波、うねりの感じからジャズ、ファンク、ソウル、ヒップホップなどのブラックミュージックの音楽・演奏に関する表現に転じた言葉である。



第1回ではまずリズムについての改めて見直し、ジャズはポリリズムという複合的なリズムが基盤となり構成されていることを学び、実際にパーカッションを用いて実践してみるという内容でした。
今回2回目は言葉としてはよく聞くもののいまいち理解できていないグルーヴという表現について掘り下げる内容でした。


【グルーヴを構成する要素】
グルーヴという用語を音楽用語に置き換えると以下の4つになります。
1.リズム
2.テンポ
3.シンコペーション
4.アーティキュレーション



まずはテンポについてです。
BPM80、100、120、140など少しずつ上げていきメンバーにどのテンポが気に入ったか聞いてみたところ
参加者9人のうち6人がBPM100がちょうどいいと答えました。そのほかは120もいいという人もいましたが、
参考文献によるとグループの最適テンポが107〜126とのことなので私たちもだいたいこの法則に当てはまって
最適テンポを感じているようでした。


今回はボリュームが少し多いので前後編に分けたいと思います。
後半は実際的なリズム練習についての内容になります。

3/17 Reunion Creative Workshop Vol.1 

投稿が遅くなってしまいましたが、令和元年初日に2019年度のリユニオンオーケストラの活動模様をお伝えしていきたいと思います。

【Reunion Creative Workshopのあらまし】
発足4年目を迎えたリユニオンオーケストラは、少し気が早いように感じるかもしれませんが、その先の結成5周年のときに何かやることを視野に入れた活動にしていきたいと年初の会議で決定したこともあり、例年通りの締めくくりの11月のコンサートを見送り、今年前半はメンバーのジャズのスキルを高めていけるようなプログラムを実施することとなりました。

それがタイトルにもある「Reunion Creative Workshop」です!

このブログでも毎月開催されるワークショップの一部をご紹介させて頂きながら活動模様をお伝えしていけたらと考えています。


【第1回 リズムは合わないとダメ?】
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様々な角度からジャズ音楽を掘り下げていくことが目的のこのワークショップですが、まず第1回目のテーマは
リズムについてでした。

初めはジャズが生まれた背景からの解説。アメリカで起こった南北戦争と奴隷解放宣言によりアフリカから連れてこられた人々が始めた音楽がジャズの起源呼ばれる話や、マイルス・デイヴィスやハービー・ハンコックらがアフリカンテイストを取り入れてきたことなどが挙げられました。
その後はコンガやジャンベといったパーカッションを使い、ジャズの中でも最も重要な要素とされるポリリズムを実践してみることに。
この時注意するポイントとして

・目を使うな!耳を使え!
・目を使うな!口を使え!


ということがありました。
リズムを出す時に闇雲に鳴らすのではなく「ドン・パ・ク・パ」を意識するように指導がありました。
PAが強拍、KUが弱拍、そして休符の部分をNと読みます。

3/17

後半はそれぞれの楽器に持ちかえてリズム感を意識した練習。
前半練習したドン・ク・パ・クを音符の中で実践していきます。
これまでリズムに注目して楽譜を読んだこともあまりないためかなり苦戦します。
しかし、このポリリズムの理解がジャズのスキルを高めていく要素であることも学習できたことで今後の練習にも大きく役に立ちそうです。

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【第1回ワークショップを終えて】
リユニオンオーケストラに限らず、その他のビッグバンドや吹奏楽団などでもジャズの譜面をする上で、一番大きな壁となるジャズらしいリズムの取り方についての深く掘り下げることが内容だったとおもいます。これを書いている自分自身も1度参加して完全に理解してバッチリだと全く思えず、むしろジャズって本当に難しいなと痛感することとなりました。


しかし、年間のプログラムの中にワークショップが組み込まれている団体は恐らく全国初なのではないでしょうか!この活動は大変ユニークなものであると思いますので、ぜひ多くの方に知って頂き少しでも共有できたらと思いますので、次回以降の更新もご覧頂けたら幸いです。


2018年リユニオンコンサートVol.3終了 

 11月18日『ジュニアジャズリユニオンコンサートVol.3』が終了した。
今回のコンサートは、JJO(ジュニアジャズオーケストラ)結成(1998年)から
20年目ということで、JJOから巣立っていったOB、OGに多く声をかけての
コンサート。今年のテーマは『世代をこえる音』。
『第一部』
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◼︎スペシャルゲストピアノ:椎名豊
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◼︎テナーサックス:岩崎清尚
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◼︎トランペット:紙谷恒平
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◼︎アルトサックス:宮島舜喜
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◼︎ベース&ドラム:木村岳大&横山ゆき
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◼︎ベース&コンダクター:佐々木義生
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◼︎JMIAジュニアジャズリユニオンオーケストラ
『第二部』
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◼︎ゲストヴォーカル&サックス:AYASA&横山みき
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◼︎ゲストアルトサックス:横山みき
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◼︎ゲストベース&ドラム:伊東ゆき&舘山健二
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◼︎永山小学校20名のリユニオンメンバーとの共演。
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会場は超満員のお客さんで埋め尽くされ嬉しい悲鳴である。
曲は伝統的なビックバンドの曲からこのバンドのためのオリジナル
まで11曲を演奏した。
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このバンドの平均年齢は30歳前後と若い。
これからも若者のバンドらしく、粗削りでもいいから本物のジャズのサウンド
を目指すバンドにこれからしていきたいと思う。


リユニオンオーケストラBlogスタートしました!11月のコンサートの告知も! 

こんにちわ。はじめまして。
2016年より北海道旭川市を拠点に活動しているジャズビッグバンドJMIAジュニアジャズ・リユニオンオーケストラの代表でベースの木村です。よろしくお願いします!
私たちリユニオンオーケストラは1998年にジャズマンスイン旭川の事業として発足されたJMIAジュニア・ジャズオーケストラ(JJO)というグループのOB、OGたちが社会人となり再結集し結成されたビッグバンドで、リユニオンオーケストラとしての
活動は3年目ですが、JJOの歴史を引き継いだグループという意味で今年で20年目となります。
その20年目の節目を受けて自分たちの活動をさらに多くの人に発信していきたいという思いからその一環としてブログを始めることになりました。メンバーの紹介やこれまでの活動については分けて書いていきたいと思います!
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早速ですがリユニオンオーケストラのコンサートの第3弾が今年も開催されますのでお知らせです!!

『JMIAジュニアジャズ・リユニオンオーケストラコンサートVol.3 世代を超える音』
  11月18日(日) 
  開場 15:30  開演 16:00 
  会場 アピスホール
  チケット 大人2,500円  高校生以下・ハートフル 1,500円
  出演 JMIAジュニアジャズ・リユニオンオーケストラ
  作編曲・コンダクター:佐々木義生
  スペシャルゲスト:椎名 豊(Piano)  
  ゲスト:横山美希(A.Sax)、伊東佑季(Bass)、
舘山健二(Drums)
      Ayasa(Vo)
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今年のコンサートはJJO結成20年目ということでスペシャルゲストとして日本を代表するジャズピアニストの椎名豊さんをお迎えします!
椎名さんはJJOの時代からゲスト講師として旭川にお呼びして共演させて頂いており、今回も引き受けてくださりとても嬉しく思います。

チケット取り扱いは
旭川大雪クリスタルホール売店(0166-63-2929)
ヤマハミュージックリテイリング旭川店(0166-27-0620)
コーチャンフォー旭川店ミュージックコーナー(0166-76-4002)
その他のお問い合わせにつきましては
 taka.kimura.bass1987@gmail.com
までお願いします。